
工務技術
Y.M
保線係 /2021年入社
施設部 工務課 保線区
総合理工学部卒
温かな社風と活躍のチャンスに魅かれた
私は大学で建築を学んでおり、特に駅舎の設計や施工管理に携わりたいと考えていました。鉄道業界への就職を考える中で、学生時代から利用していた相模鉄道に興味を持ち、インターンシップに参加してみました。そこで、若手社員でも大きなプロジェクトに携わる機会が多いことや、社員の方々の温かな雰囲気に強く惹かれ、入社を決めました。 入社後は設備課に配属され、駅舎の改良工事をはじめ、空調設備の改修や駅の仮眠室の個室化といった様々なプロジェクトに携わりました。そして昨年、保線区へ異動し、新たな挑戦をすることになったのです。最初は戸惑いもありましたが、建築とは異なる視点から鉄道を支える仕事に携わることで、自分のキャリアの可能性が大きく広がったと感じています。かつて駅舎を見上げていた私の視線を、今は線路や軌道へ向け、相鉄線の安全を支える技術の大切さを実感する日々を送っています。

日々の努力が「快適な乗り心地」となって実を結ぶ
保線区の仕事は、電車が安全に走行できるよう、軌道を常に最適な状態に保つことが使命です。レールの傷や歪みは、乗り心地の悪化につながるだけでなく、最悪の場合は重大な事故を引き起こしかねません。そのため、私が所属している保線班では日々の検査と整備を通じて、軌道を安全な状態に維持しています。 保線区に異動して8か月が経った頃、初めて私が作業の指示者として、定期検査で発見されたレールの落ち込み箇所の整備を担当しました。 整備前は電車の揺れが大きく、乗車中に気になる箇所でしたが、作業後に確認すると、揺れが解消されていることが分かり、大きな達成感を覚えました。軌道の整備と聞くと、大きな機械や重たい工具を使用する力仕事ばかりのように思えますが、実際には1ミリ単位の精密な調整や検査も必要となる、非常に奥の深い仕事です。

適材適所の配置で活きる、一人ひとりの力
保線区への異動が決まった時、力仕事の多い仕事が自分に務まるのか、不安に感じていました。しかし実際に働いてみると、保線の仕事には力仕事だけでなく、目視による検査や精密な測定など、様々な業務があることを知りました。先輩たちは女性でも無理なく作業できる方法を一緒に考えてくれますし、力が必要な場面では適切にサポートしてくれます。例えば、30kgほどある機械の操作は男性社員が担当し、私は周辺のケーブル管理や測定作業を担当するなど、チームワークを活かして作業を進めています。そして、軌道の検査など、繊細さと正確性が求められる作業にも積極的に携わっています。 職場の先輩方は、家族のように接してくれるので、温かいサポートを受けながら成長できる環境です。日々新しい発見があり、チャレンジできる環境に感謝しています。
今後チャレンジしたいこと
保線区での経験を通じ、キャリアの可能性が一気に広がったと実感しています。建築を学んできた私にとって、保線は180度異なる世界でしたが、今ではその両方を理解できることが強みになっています。今後の目標は、建築と軌道、双方の技術を持つ“総合的な技術者”になることです。建築では駅舎の設計から携わり、施設のライフサイクル全体を見据えた提案をしていきたいと考えています。また、軌道においてはマルチプルタイタンパーの運転など、より専門的なスキルも習得していきたいです。さらに、女性技術者として、これまでの経験を活かし、後輩たちのロールモデルとなれるよう、日々の業務に真摯に取り組んでいきたいと思います。

1日のスケジュール
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8:30
出社ラジオ体操後、
当日の作業内容を共有。 -
9:00
移動必要な工具を積み込み、
作業場所へ移動。 -
10:00
軌道整備レールの状態確認と
必要な補修作業を実施。 -
12:00
昼休憩作業所で
同僚たちと昼食。 -
13:00
分岐器の定期検査として、
検測
分岐器の状態を
細かく確認。 -
15:30
書類整理会社に戻り、
検測データの記録と
作業報告書の作成。 -
16:30
退社翌日の準備を
整えて退社。
私のキャリア
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入社1年目
工事事務所員 -
入社1~2年目
設備課員 -
入社3~4年目
保線区保線係 -
入社5年目~
保線区計画担当
