
乗務
H.T
運転士 /2018年入社
運輸車両部 乗務所 かしわ台電車区
工学部卒
鉄道の安全を守り、人々の暮らしを支える喜び。
先輩の熱意に魅せられ、鉄道の世界へ飛び込む
幼い頃から航空機に憧れ、大学ではパイロットを目指して航空宇宙学を専攻しました。しかし、視力の問題によりその夢を断念せざるを得ませんでした。その後の就職活動を通じて、地元である神奈川県に貢献できる仕事に携わりたいという思いが強くなっていきました。多くの企業を見る中で、相模鉄道を選ぶ決め手となったのは、会社説明会での出会いです。先輩社員の方々が明るく熱意を持って仕事について語る姿に感銘を受け、「この方々と一緒に働きたい」と感じ、入社を決意しました。 入社後は駅係員からスタートし、車掌を経て運転士となり、現在では、指導操縦者として新人運転士の育成も担当しています。日々の業務では、安全運転はもちろんのこと、お客さまに快適な乗り心地を提供できるよう、技術の向上に努めています。

安全で快適な乗り心地のために、技術を追求し続ける
ラッシュ時には約2,500人のお客さまを乗せた列車を運転することもあり、安全確認を徹底することが何より大切です。始発駅で出発前に行う機器の確認に加え、信号や閉扉の確認など、すべての動作に細心の注意を払わなくてはなりません。お客さまの命だけでなく、そのご家族の思いまでもお預かりしているという意識を持ち、全神経を集中させて乗務しています。 当社の保有する車両は種類が多く、車両によって異なる特性があります。その違いを理解し、路線の曲線や勾配に応じた適切な運転操作を行うことで、初めて快適な乗り心地を実現できるのです。終点や乗り換えが多い駅では、お客さまの流れが激しくなりますが、その中でもリラックスしているお客さまの姿を見ると、自分の運転技術が信頼されているのだと実感でき、大きな励みとなっています。

街と人をつなぐ、私たちの誇りある使命
運転士の仕事はお客さまの命を預かっているため、気象条件や時間帯を問わず、常に万全の状態で乗務する必要があります。その中で、私が最も大切にしているのは、どんな状況でも基本を疎かにしないことです。特に運転は単独で行うという特性上、どんな状況に対しても自分で判断し、対処する必要があります。そのため、日頃から様々なケースを想定し、ルールに則った適切な対応ができるよう準備を怠りません。休憩時には、他の運転士との情報交換を大切にしています。ベテランの方々から学ぶ経験談は、私の運転技術の向上に大きく役立っています。 また、乗務員は早朝から深夜まで様々な時間帯での勤務がありますが、これは鉄道が地域の足としてお客さまの生活を支えている証です。それぞれの時間帯で違う表情を見せる街並みや、時間帯によって異なるお客さまの流れを感じられることは、この仕事ならではの魅力だと感じています。
今後チャレンジしたいこと
運転士は単独業務が中心ですが、車掌や駅係員との連携なしには安全な運行は成り立ちません。相模鉄道では、運転士と車掌の関係がとても良好で、気軽にコミュニケーションを取りやすい雰囲気があります。そのため、長時間の乗務でも連携がスムーズで、安全性や快適なサービスの維持につながっていると感じています。私にとっての成長の手本は、駅係員として勤務していた頃にお世話になった上司です。その方は現在、運輸司令所で活躍されていますが、私も将来は、指導運転士や副駅長としてステップアップし、後輩たちの育成や、より良い鉄道サービスの提供に貢献していきたいと考えています。相模鉄道の未来を支える一員として、これからも日々研鑽を重ねていきます。

1日のスケジュール
-
15:00
出社乗務前の体調チェック⇒
出社:乗務前に
当日の注意事項や
体調をチェック -
15:54
乗務開始安全運転を第一に、
快適な運転を心がける。 -
20:31
休憩他の運転士と
情報交換をしながら休憩。 -
21:48
乗務再開お客さまの安全な
輸送に全力を尽くす。
夜間の運転は
特に注意を図る。 -
01:06
乗務終了事務所や駅併設の
宿泊施設で
仮眠をとり、
明け番に備える。
-
05:50
出勤点呼
-
06:00
乗務開始始発列車の
出庫点検後、
運転を開始。
通勤・通学ラッシュ時
の運転は特に注意を図る。 -
09:25
乗務終了無事に乗務が
終了したことを
報告し、退勤。
私のキャリア
-
入社1年目
駅係員 -
入社2年目
車掌 -
入社3~6年目
運転士 -
入社7年目~
運転士兼指導操縦者
